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用語集

か行・2009年12月20日

■書絵
襖においては肉筆画により描かれた様々な絵模様のことをいいます。通常製作は特注でなされます。

■カシュー
原料としてウルシ科の植物であるカシューの実に含まれる液体を使用して作ったカシュー塗料の賂です。光沢があって薬品や水、油などにも強いという漆に似た性質があるため漆の代用としてよく用いられます。

■型付け
渋型や木版を使用して襖紙の横様を、全面にパターンの繰り返しで摺ることをいいます。

■枢
建具の外因にめぐらす部材のことで、横根と竪根があり、単に根、様と呼ばれることもあります。

■鴨居
上部の横木のことで、建具を挟んでいるもののことをいいます。

■鴨居上
天袋と呼ばれることもある、天井と鴨居の間の物入れの小径のことをいいます。

■唐紙
唐から平安時代に輸入された高級紙を用いて作られた襖障子のこと。唐紙は絹張りの障子と比較して図柄が豊冨なのが特徴で、しだいに唐紙障子のことは単に唐紙と呼ばれるようになります。昔は図柄のあるものが紙障子で無地のものが径というように区別されていたこともありましたが、現在では同じ意味で用いられています。

■変わり織
織物で横糸に変化をつけたもので、径の上張りに使用されます。

■観世水
観世流家元の定式模様であり、模様が渦を巻いた水であるのが特徴です。

■関東間
間取りを柱1間の芯々寸法を基準寸法として計画するもので、1間を6尺としたものです。関東地方でよく利用されてきた基準尺です。

■観音開き
現在では2枚開きのものを観音開きということがありますが、本来は4枚開きや6枚開きなどの折り戸のことをいいます。

■雁皮紙
原料として、雁皮の繊維を漉いた紙のことをいいます。特徴として、薄く上品で緻密な滑らかさがあり、光沢があるという点が挙げられます。さらに防湿性に優れ、害虫に強いという点も挙げられます。

■機械漉き
紙を手で漉くのではなく、短網抄紙機や丸網抄紙機という機械で漉いたもののことをいいます。これによってつくられるものは、ちり紙、襖紙、障子紙、書道用紙などです。使用される原料は故紙や木材パルプ、マニラ麻などがメインです。

■規格襖
襖の幄や高さ等のサイズが標準化されたの襖のことをいいます。

木地縁・生地縁
欅や檜、杉、スプルース、ひばなどを素材として用い、木の持ち味を生かした木目調の木肌の縁のことです。

■生漉き
三極だけや格だけ、雁皮だけというように紙を単一の原料で漉くことをいいます。使用する素材は最良の原料なので生漉きは、混ぜものをして漉く紙に対して純粋・高級紙とされています。

■絹桂
絹織物を用いた襖紙の一種です。

■キの字
力骨を横組子の2本、竪組子の1本にいれたもののことで、挫骨の組み方の一つです。

■9尺4枚立
九四と呼ばれることもある、4枚の襖が内法幅9尺の間に入るもののことをいいます。

■京からかみ
和紙に対して版木を用いて雲母などで摺ったもののことで、京都の伝統的な襖紙の一種です。京都特有の模様が特徴です。

■経師
元々は仏教の経巻を仕上げる工人を指してこのように称していました。そこで使用される工芸技術は紙や布などを用い、折本や経本だけでなく、屏風や掛軸の表装などにも必要不可欠なものです。中世以降は天井貼りや障子、家屋の内装、額、壁貼り、襖まで広く扱うようになりました。現在では表具屋や経師屋等と呼ばれることもあります。

■京間
柱間の内法寸法を計る関西方式の計測方法のことです。伝統的な柱間の距離の計測法には二通りあり、その一つが京間であり、柱の芯から芯までの距離を計測するのが江戸間という関東方式です。特徴として襖が大きくなるのが京間の方でサイズが一定になります。

■清張り
薄い糊を紙の全面につけて襖全体に張るという、襖の下張りの工程の一種です。上張りの紙の材質によって行います。

■雲母
銀灰色の雲母の粉末のことです。金箔・銀箔のものと比較して、独特な柔らかくしっとりとした光沢が特徴で、日本画の顔料の一種として昔から利用されています。また、襖の顔料としてもよく用いられています。

■雲母押し
版木を使用して雲母で伝統的な唐紙に対して模様を施す技法のことです。

■雲母引き
紙に雲母を刷毛引きすることであり、泥引きの一種です。

■雲母揉み
雲母引きを行った紙を揉んで、揉皺の雲母を剥落させることによって変化を生じさせる技法のことをいいます。

■切引手
凹型に上張り紙を落として張り、手をこの凹部にかけて引く襖の引手の一種であり、引手金具等を使用しないのが特徴です。凹面として下の骨の一小四分を使用します。太鼓襖という茶室によく使用される襖に使用されることが多いようです。

■金唐紙
木でできたロールに模様が彫刻されたものを使用して模様を立体的に写した壁紙のことをいいます。元々は紙で金唐皮を再現したもので、壁紙として明治時代に輸出されました。

■金銀砂子細工
紗を上質の竹筒に貼ったものに金銀の箔をいれ、蒔き散らしつつ模様を創り上げるという、金箔・銀箔の伝統的な加飾技法の一種です。

■金銀粉混入紙
金色や銀色の粉朱を漉き込んだ紙のことで、遊佐横様の技法の一種です。

■金泥
原料として本金箔を使用してつくる金色の絵の具のことで、日本画の泥引きや彩色に利用されます。膠液の中に金箔を根気よく刷り込んで作られます。

■銀泥
原料として本銀箔を使用してつくる銀色の絵の具のことで、日本画の泥引きや彩色に利用されます。膠液の中に銀箔を根気よく刷り込んで作られます。

■喰い裂き
事前に少し水を含ませた筆や刷毛で線を引いて紙の繊維をゆるめ、刃物を用いることなく、紙を手で引き裂くことをいいます。表面に紙端の厚みが出てこないようにすることを目的として利用される方法です。

■釘かくし
折れ合い釘などを使用して、釘を打った痕跡が縁の表面に見えないように縁を取り付けることをいいます。

■葛布
優れた耐水性と強靱さが特徴の、葛の繊維を用いた織物のことです。その野趣に富んだ風合いや頑丈さから襖紙などに用いられています。

■組手
襖の骨に組む際に、中子を格子状に組むための溝のことをいいます。

■組子
縦横の格子組みの襖の骨ことで、通常は横11本、縦3本が用いられます。

■組子襖
骨襖と呼ばれることもある、伝統的な構造でできている襖のことをいいます。組子襖は下貼りを、組格子状に組まれた下地骨に施して仕上げられた襖であり、一般的に襖といえばこれを指します。

■組子骨
和襖に用いられる骨のことをいいます。

■雲形
雲がたなびいているような形状や模様であり、襖紙の模様の一種です。

■黒皮
楮、雁皮、三椏などの表面の皮。塵入り紙などに漉きこむ

■桑チリ
桑の皮などが漉き込まれた貼り用の和紙の一種で、茶チリ紙よりも丈夫なのが特徴です。今では、桑ではなく楮の外皮を用いることが多いようです。

■源氏障子
地域によって「だるま」や「長崎障子」などとも呼ばれる、源氏襖の中に入れる障子のことをいいます。

■源氏襖
彩光できるようにするために障子窓を部分的にレイアウトした襖のことです。源氏襖は障子窓の形状のデザインを色々と変えることができます。

■源氏枠
地域によっては「玉縁」と呼ばれることもある、源氏障子を入れるための外側の枠のことをいいます。

■倹鈍
建具などをいったん上部の鴨居の溝に差し込み、下部の敷居の溝に嵌め落とす建て込み方です。「落とし込み」と呼ばれることもあります。

■叩解
繊維を叩きほぐすことです。

■袷紙
原料として楮を漉いた和紙のことで、数ある和紙の中でも一番強靱であることが特徴です。袷紙は独特な風合いをもっており、男性的な表現が可能です。

■五七
高さ寸法が5尺7寸の襖のことをいいます。

■腰付障子
板貼り下部が特徴の障子です。腰の高さが2尺以上なら腰高障子、1尺2寸なら尺二腰、8寸なら八寸腰と呼ばれます。

■腰張り
別の紙を壁の下部に貼ることをいいます。腰張りは本来、壁の上塗りの保護を目的として行われますが、デザイン的な意味合いもあります。多くは柔らかい白い美濃紙の裏面を表にして貼ったり、奉書紙、湊紙、鳥の子などが用いられます。

■腰模様
下部にだけ模様がある襖のことをいいます。

■御殿引手
書院造りの建物によく用いられる、豪華な装飾を座金などに施した引手のことをいいます。現在では神社、仏閣などで用いられることが多いようです。

■五八
高さ寸法が5尺8寸の襖のことをいいます。

■胡粉
白色の顔料で、日本画によく用いられます。